保険にかかる料金が知りたい
eBay輸出でよくあるトラブルのひとつとして、商品の破損や紛失事故がありますよね。DHLは輸送中に起きた破損や紛失は条件付きで補償してくれます。
この記事では、eBay輸出でDHLを利用した場合の補償制度について解説しています。
万が一に備えて、補償をつけなかった場合のリスクも考えておくことが重要です。
破損や紛失が発生してしまった場合の対応手順や、事前に用意できることも紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
【eBayセラー必読】DHLの補償制度
DHLを使う場合の補償制度について解説します。
DHLでは破損・紛失した場合補償してくれる
DHLは運送約款の中で、以下のいずれかの条件で商品代金を補償すると述べています。
- 貨物の内容物の現在の市場価格もしくは荷送人が申告した価額(=商品の価格)
- 1キログラムあたり22SDR(*)(1kgあたり約30米ドル)より算出される額
- 貨物の内容物の現在の市場価格もしくは荷送人が申告した価額(=商品の価格)
- 1キログラムあたり8.33SDR(*)(1kgあたり約11米ドル)より算出される額
(1)と(2)のどちらか低い額に制限されるものとします。
毎年変動しますが、1SDRあたり169.6233円です(2023年1月時点)条件はあるものの、全く補償がないわけではないので安心です。
補償金額の例
- 容積重量1kgだと・・・22SDR × 169.6233円 × 1kg = 約3,732円
- 容積重量2kgだと・・・22SDR × 169.6233円 × 2kg = 約7,463円
容積重量1kgのように軽い商品である場合は価格の100%とはいかないものの、約75%ほどがカバーされる計算です。
容積重量2kgのような重さがある場合は、商品価格の方が低い額のため全額カバーされることになります。
保険料
DHLではオプションで荷物に保険を掛けることが可能です。
保険料は以下のとおりです。
- 申告価格(=商品価格)x1.2%
- 最低金額¥2,500
(1)と(2)のどちらか高い額となります。
保険を掛けた場合の保証限度額は、申告価格の100%です。
10万円を超えるような高額商品の場合は、万が一の紛失や破損があったときにカバーされて助かるかもしれませんが、商品が無事に届けば払い損です。
よほどの高額商品でない限りDHLの保険を検討する必要はないでしょう。
eBayでDHLを利用するときに注意すること
盗難(第三者による)の補償は難しい
DHLの免責事項には、以下のような記載があります。
”DHLの従業員又はDHLより業務委託を受けた者以外の者(荷送人、荷受人、その他第三者、税関、その他の公務員等を含む)による作為、不作為によるとき。”
「配達済み」なのにバイヤーから届いていないと連絡を受けた場合
受け取りサインなしで「配達済み」となっている場合は、盗難や誤配送が考えられます。
商品の価格とバイヤー・DHLとのコミュニケーションコストを考えながら、どのように対応するのがベストなのか判断してください。
免責事項や規約を確認する限り、DHLの補償を受けるのは難しいと考えるのが妥当です。バイヤーと協議しながら、DHLのカスタマーサポートに相談しましょう。
eBayでDHLを利用して破損・紛失された場合の手順
DHLのトラッキングを確認して追跡
まずはトラッキングナンバーをDHLのサイトで確認し、追跡しましょう。
荷物がどこにあるのか確認しておくことで、DHLのカスタマーサポートに連絡をする際にスムーズなやり取りができます。
DHLのカスタマーサポートに問い合わせる
破損または紛失したことを知らせるために、DHLのカスタマーサポートに問い合わせをします。
トラッキングナンバー情報や発送先の情報などを伝えるとスムーズです。同意書などの必要な書類を提出することで、返金や補償が受けられます。
eBayバイヤーへ返金の手続きをする
破損や損失の度合いにもよりますが、バイヤーへの返金手続きを行います。
迅速に対応することでクレームまではいかないこともありますので、真摯(しんし)に対応することを心がけましょう。
盗難などのやむを得ない場合は、バイヤーと折半にするか、同じ商品を再発送するなど別の手段で交渉を進めることも手です。
万が一の破損・紛失に備えてできること
発送前にできることを紹介します。
できれば遭遇したくない破損・紛失ですが、万が一に備えて写真を残しておく
発送時に商品が破損していないことを証明するためにも、中身の写真を撮影しておきましょう。
外装や配送ラベルについても破れや汚れがないことを確認するために、記録として写真を残しておくと安心です。
特徴的な梱包にする
会社のロゴを印字した梱包材を使ったり、色の付いたテープを貼ったりして見つかりやすい状態にしておくといいでしょう。
盗難は防げないとしても、DHLの配送センターやトラックの中に埋もれてしまっている場合は見つかりやすくなるかもしれません。
苦肉の策ではありますが、事前にできることとして試してみてください。
eBayでDHLを使う場合の補償制度まとめ
DHLでは条件付きで商品の補償がされることをご紹介しました。
商品の重量や価格によってカバーされる限度額に差がでてしまうので、ご自身の利益と補償を比べて検討してみてください。
万が一のトラブルに備えて、事前に補償制度の内容を理解しておくことが重要です。
eBay輸出をどんどん軌道に乗せて売上アップを狙っていきたいところですが、忘れがちなのが「税金」です。
越境ECでビジネスをすると関係してくる税金、それは「消費税の還付申告」です。
「消費税の還付申告?」という人は、税理士に相談することを強くおすすめします。
税理士を探すときに注意していただきたいのは、すべての税理士に得意・不得意があるということ。
eBayビジネスでの消費税の還付申告は、eBayに特化した税理士に相談しましょう。
タックスボイスでは、eBayに強い経験豊富な税理士を紹介しています。
消費税の還付申告に慣れており、eBayの用語を理解している税理士であればやり取りがしやすいためストレスが少なく済みます。
消費税の還付申請に不安があるeBayセラーは、ぜひこの機会にご相談ください。