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ダメージレポートとは?輸出商品が破損・紛失したときの対処法!

eBayで発送した商品に破損があった際、バイヤーとはできるだけ揉めずに解決したいですよね。

セラーの利益が赤字にならないためにも、郵便局からの補償もしっかり回収しなければなりません。

この記事では補償を受けるために必要なダメージレポートや、破損連絡をもらったバイヤーとのやり取りメッセージ、返金のタイミング、補償を受ける手順を解説しています。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

【eBay輸出】ダメージレポートは賠償交渉に必要な書類

EMSや保険付き郵便サービスで破損の補償を受ける際に必要になります。

現地の郵便局で発行する書類のため、バイヤーに入手してもらう必要があります。

この書類をもとに、セラーが日本側の郵便局に商品代金の賠償交渉を行います。

注意
注意
ダメージレポートがなければセラーは補償を受けることができません。

【eBay輸出】ダメージレポートのフォーマット

ダメージレポートのフォーマットは、バイヤーが受け取った国の郵便局によって異なります。

バイヤーに現地の郵便局窓口に連絡してもらうようにお願いしましょう。

例文はこのあと紹介します。

【eBay輸出】バイヤーから破損連絡があったときの対応

バイヤーから商品の破損連絡があったら、まずは早急に返信をします。

その上で、セラーは以下の流れで動くことになります。

破損対応の流れ
  1. 破損が分かる写真をもらう(破損した商品はそのまま保管してもらう)
  2. ダメージレポートの提出を依頼する(ダメージレポートの控えをもらう)
  3. 郵便局に追跡請求をする
  4. 審査完了後に補償金額を受け取る

破損があった際のメッセージ例文

<英文>

We sincerely apologize for your inconvenience.
Apparently, the damage occurred during transportation.

 

This item was shipped under international insurance hence we offer you a refund.

To do this flow, may we kindly request you to go to the nearest post office with the damaged item to submit a damage report?

Please bring the package to let them know the exact damage condition.

 

When you are done with submitting the damage report, kindly send us a copy of the report and photos.

We are unable to complete a refund without the report and photos.

 

We hope to hear from you soon.
Thank you and best regards,

 

<意味>

ご迷惑をおかけし大変申し訳ありません。
輸送中に商品が破損したと思われます。

 

この商品は国際保険付きで発送されたため、返金をさせていただきます。

お手数ですが最寄りの郵便局で、ダメージレポートを提出していただけませんか?

破損した商品の状態を正確に伝えるため、パッケージもご持参ください。

 

ダメージレポートの提出が終わりましたら、レポートのコピーと写真を弊社までお送りください。

レポートと写真がない場合、返金を完了することができません。

 

ご連絡をお待ちしております。

郵便局への調査依頼

バイヤーへの返信とダメージレポートの依頼が完了したら、セラーは利用した最寄りの郵便局に商品の追跡請求を行ってください。

郵便局で必要になる書類は以下のとおりです。

必要書類
  • 運転免許証、健康保険証など差出人本人であることが確認できるもの
  • EMS控え

EMSの追跡請求用紙
書留、保険付郵便物および国際小包

参考:損傷又は亡失となった郵便物の賠償請求の流れを教えてください。

【eBay輸出】ダメージレポートが入手できない場合

バイヤーの立場からすると、ダメージレポートを提出することは手間でしかありません。

いずれにせよeBay上でエスカレーションすればバイヤーは返金を受けることができます。

バイヤーの立場になって真摯に対応しながら、セラーが泣き寝入りせず済むようはたらきかけて行きましょう。

ダメージレポートを入手してもらえるよう根気よく交渉を続ける

バイヤーへ丁寧な対応を心がけながら、地道にダメージレポートを貰えるようにお願いを続けましょう。

「ダメージレポートがあればバイヤーにもスムーズに返金でき、セラーとしてビジネスを続けることができる」ことを伝えると良いです。

一部返金で対応

少しでもセラーの赤字負担を軽減するために、一部返金を提案する方法です。

ダメージレポートさえ入手できればセラーは補償を受けられますので、代替案のひとつとしてバイヤーとコミュニケーションをとってみてください。

eBayで一部返金する方法
  1. Seller Hubから「Orders」→「Paid and shipped」にある該当商品を選択する
  2. 返金する商品で「Send refund」をプルダウンから選択する
  3. Refund the buyerという画面が出たら必要な項目に入力する
    ≫ Select a reason for refund….(返金理由を選択)
    ≫ Note to buyer(バイヤーへのコメント)
    ≫ Calculate refund amount…(返金したい額を入力)
    ≫ Order level refund…(合計返金額)
  4. 返金処理が完了

【eBay輸出】バイヤーへ返金するタイミング

ベストな返金タイミングは、セラーが郵便局から補償を受け取ったときです。

しかしダメージレポートの受領や日本側の調査が完了するまでには1~6週間かかるとも言われています。

バイヤーへのフォローとしてはできるだけ早い返金が望ましいものの、ダメージレポートが入手できずに赤字になることを避けるためには、正しい返金のタイミングを見定めることは難しいのが現状です。

【eBay輸出】Fedexで破損が起きた場合の対処法

Fedexを使った際に破損があった場合は、商品が届いてから21日以内にFedExへ連絡する必要があります。

まずはカスタマーセンターに連絡しましょう。必要な書類を提出して、返金手続きに移ります。

より詳しい手続方法はFedExの破損・紛失の補償制度|手続きの具体的な流れとは?でも解説していますので、ぜひ参考にしてください!

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【まとめ】バイヤーからのクレームには冷静に対応しよう!

EMSや国際郵便利用時の破損には、ダメージレポートが必要なことを紹介しました。

バイヤーからのクレームには慌ててしまいがちですが、一度冷静になって迅速に対応していくことで乗り切りましょう。

eBayビジネスでさらなる売上を狙っていきたいところですが、忘れがちなのが「税金」です。

越境ECでビジネスをすると関係してくる税金、それは「消費税の還付申告」。

「消費税の還付申告ってなに?」という人は、税理士に相談することを強くおすすめします。

税理士を探すときに注意していただきたいのは、すべての税理士に得意・不得意があるということ。

eBayビジネスでの消費税の還付申告は、eBayに特化した税理士に相談しましょう。

タックスボイスでは、eBayに強い経験豊富な税理士を紹介しています。

消費税の還付申告に慣れており、eBayの用語を理解している税理士であればやり取りがしやすいためストレスが少なく済みます。

消費税の還付申請に不安があるeBayセラーは、ぜひこの機会にご相談ください。