eBayで商品を販売していると、必ず発生する返品問題。eBayではアメリカ以外の国のセラーが返品用のラベルを作成することはできません。
そこで別途ラベル作成用にツールを用意する必要があるのですが、おすすめなのがリターンラベル(返品ラベル)を作成できるツール「ZipX」。
eBayでの返品ラベルってどうやって作るの?
ZipXの使い方が知りたい
ZipXを利用するメリットやデメリットはあるの?
この記事では、上記のようなお悩みや不安をお持ちの人に向けて、ZipXについて詳しく解説していきます。
Zipxってなに?
eBayでのリターンラベルの作成にはいくつかツールがあります。その中でもよく利用されているのが「ZipX」。
ZipXとは日本郵便と提携している、主に海外発送や返品配送を取り扱っている流通サービスの会社です。
海外に何ヵ所かあるZipXの倉庫に購入者が返品したい商品を送ることで、Zipxが商品を日本に転送してくれる仕組みです。
現在日本郵政でZipXのサービスを利用できる国は、以下のとおりです。
アジア | 台湾・中国・香港・インドネシア・シンガポール |
欧州 | 英国・オーストラリア・オランダ・スウェーデン・デンマーク・ドイツ・フィンランド・フランス・ベルギー・ポルトガル・ルクセンブルク・エストニア・ラトビア |
米国 |
eBayでZipXを活用するメリットとデメリット
ここではeBayのリターンラベルを作成するのにZipXを活用するメリットとデメリットについてご紹介していきます。
メリット
eBayでZipXを利用するメリットは主に下記の4つ。
- メッセージの簡略化
- 簡単な登録だけですぐに使える
- 費用に関する手間が省ける
- 配送状況を確認できる
- PayPalに対応している
それぞれ詳しくみていきましょう
メッセージの簡略化
通常返品作業配送先の住所や追跡番号は、セラーが自身で購入者へ連絡しなくてはいけません。
しかしこのメッセージのやりとりも、返品処理が必要な商品が増えると手間になったり、1回のやりとりで終わるとは限りません。
しかしZipXは、作成したリターンラベルをPDFで送るだけで、住所や追跡番号をメッセージする必要がないのです。
1回のメッセージで完結するので、コミュニケーションコストが削減できます。
簡単な登録だけですぐに使える
ZipXは簡単に登録ができて、完了したらそのまますぐに利用できます。
面倒な審査や提出書類がないので、返品が必要になった時にスムーズに返品処理ができるのです。
費用に関する手間が省ける
返品処理で苦労するのが返品費用です。
通常は返品にかかるであろう概算の送料を購入者に支払って、実際にかかった費用を教えてもらい、差額を支払うといった流れになります。
しかしZipXを利用すれば、返品費用をセラーと購入者の間でやりとりする必要がなく、セラーはZipXに直接支払うだけで完了。
何度も費用に関してやり取りする手間が減るので、お互い煩わしい思いをしなくて済みます。
配送状況を確認できる
ZipXは日本郵便と提携しているので、サイト上でリアルタイムに配送状況が確認できます。返品処理をしても商品が手元にいつ返ってくるかわからないと不安ですよね。
しかしZipXは倉庫に荷物が届くとすぐにメールで知らせてくれる機能があるので、安心して商品の到着を待てます。
PayPalに対応している
海外取引で気になるのが通貨の違い。ZipXではクレジットカードや銀行口座を登録して使うPayPal決済に対応しているので、通貨を気にする必要がありません。
返品の度に相手国の通貨に両替する手間や為替差額で損をすることがなく、スムーズに決済が可能です。
ただしPayPalは18歳未満は使用出来ませんので、ご注意ください。
デメリット
ZipXは、多くのメリットがある反面、デメリットも存在します。
- 商品到着前に返金処理が必要
- 発送頻度が少ない
- 発送できる国が限られている
デメリットを理解したうえで利用しないと、のちのちトラブルになってしまう可能性も。そうならない為にも、それぞれについて詳しくみていきましょう。
商品到着前に返金処理が必要
ZipXでは、購入者が返品した荷物がZipXの倉庫に到着したら、6日以内の返金が必要です。ゆえに多くの場合、自身の手元に商品が戻ってくる前に返金処理をしなくてはいけません。
間違った商品が返品されるのを防ぐために、1件につき100円支払うと返品商品の写真を送ってもらえるサービスがあります。
手間と費用はかかりますが、万が一違う商品が届いてトラブルにならない為にも、100円を支払って写真を送ってもらうのがおすすめです。
発送頻度が少ない
ZipXの倉庫からの商品発送は週に2回です。毎日発送されているわけではないので、中には商品が届くのが遅いと感じる人もいるでしょう。
発送できる国が限られている
ZipXで発送できる地域は、アジア・欧州・欧米と決まっているのでそれ以外の国へは利用できません。
そのためそれ以外の国のユーザーと取引をしているセラーにとっては、ZipXだけでは返品処理が完了しないので、他のツールを併用する必要があります。
ZipXを利用するまでの流れ
実際にZipXを利用するまでには「アカウント登録」と「初期設定」が必要になります。
それぞれについてみていきましょう。
アカウントを登録する
ZipXを利用するにはまずアカウント登録が必要です。
手順は以下のとおり。
- ZipXのサイトにアクセス
- 「新規登録」をクリック
- メールアドレス、パスワード(2回)、住んでいる国を選択
- 「REGISTER」をクリック
上記で登録は完了です。
ログインする際には最初に登録したメールアドレスとパスワードが必要なので、忘れないようにしましょう。
初期設定をする
登録が完了したら、実際に利用するための初期設定をします。
- ZipXのサイトにアクセスしてログイン
- 「メインメニュー」内の「My ZipX住所」を選択
- 表示された画面下の「Click」をクリック
- 左上の「新住所の追加」をクリック
- 表示された画面に返送先の住所を英語で記載
- 「保存」をクリック
- 「My ZipX住所」に入力した住所が表示されていれば完了
上記の手順で初期設定が完了すれば、実際にリターンラベルを作成できるようになります。
ZipXを利用してeBayリターンラベルを発行する手順
実際にリターンラベルを発行する手順をみていきましょう。
- ZipXのサイトにアクセスしてログイン
- 左のメニューから「米国国内ラベルの印刷」をクリック
- 「RMA」の欄にZipXのIDを入力
- 「Enter Your Address Information」欄には差出人の氏名・住所を記載(返品の場合は購入者の氏名と住所)
- 「Merchandise Description」に返品内容を入力
- 「Service Type」欄はPiroirity Mailを選択
- 「NEXT」をクリック
- 入力確認画面でPDFを選択して「Submit」をクリック
- ポップアップウィンドウに返送用のラベルが表示されるのでダウンロード(一度しか表示されないので注意)
ZipX IDとは、左メニューの「My ZipX 住所」をクリックして表示される「ZipX#: JPN1234PR」のJPN1234PRの部分です。
またポップアップウィンドウは一度しか表示されないので、確実にダウンロードくださいね。
ZipXで簡単にリターンラベルを作成しよう
ZipXは、eBayで返品リクエストがあった際に、簡単に返品のためのラベルを作成できるツールです。
無料で使えるうえに登録や使用方法が簡単なので、利用している人が多数いるおすすめのツール。
返品費用が削減できたり配送状況が確認できたりといったメリットがある一方で、商品が届く前に返金処理をしなくてはいけない、といったデメリットもあります。
返品リクエストでトラブルにならないためにも、この記事を参考にZipXの知識を深めてから活用をしてみましょう。
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