eBay輸出を始めたばかりの方は、以下のような不安や疑問を感じる方もいるでしょう。
どんな時に利用するものなの?
そこで今回の記事では、eBay上のインボイスの意味や送信の手順、どんな時に送るものなのかを詳しくご紹介していこうと思います。
eBay上での「インボイス」って何?
eBay上でインボイスと呼ばれているものは、日本語で言うと「請求書」のことを指しています。
日本でネット通販をしても、絶対に請求書が発行される訳ではないですよね。
それと同様、eBay上でも「基本的には発行しなくても良いけれど、発行しなければいけない場面もある」「では、インボイスが必要になる場面はどんな時なのか?」ということをしっかりと知っておく必要があります。
eBayでのインボイス活用方法
先ほどお伝えした通り、eBay上でのインボイスは全ての取引の際に送らなければいけないわけではありません。
- バイヤーが商品購入後に別の商品を追加購入をした時
- 取引詳細の一部を変更する時(バイヤーからのリクエストがある場合)
- 支払いがないバイヤーに対する督促として
- バイヤーからインボイス発行を求められた時
それぞれを順に詳しく解説していきます。
①バイヤーが商品購入後に別の商品を追加購入をした時
インボイス発行が必要になる理由の1つ目は、同じバイヤーが少しの時間差で複数の商品を購入し、同梱のために送料分を値引いた場合。
1人のバイヤーに複数の商品を送るとき、可能な範囲で同梱すると、次のようになります。
- セラー側:送料が安くできるかもしれない、発送手配が一度で済む
- バイヤー側:送料分の値引きを受けられる可能性がある、受け取りの際に荷物がかさばらない
このような場面では、多くの場合でバイヤー側から同梱・送料値引きの交渉が来る可能性が高いです。
同梱によってセラーが記載している正規の送料から変更があった場合は、忘れずにインボイスの発行をするようにしましょう。
②送料未設定の国に商品を送る場合
eBayでは、商品出品の際に全ての国に対する送料決め・設定をすることができません。
これはeBay上のルールによるもので、「配送方法・送料の組み合わせは4通りまでの掲載しかできない」という設定上の決まりによるものとなっています。
しかし、ここで設定がされていない配送先国のバイヤーも注文をすることは可能。
この時バイヤー側の購入画面には「送料はセラーに個別に問い合わせてください」という内容のメッセージが表示されます。
つまりこの場合は、インボイスを発行することでバイヤーに送料を知らせる必要があるのです。
③支払いがないバイヤーに対する督促として
前述した通りインボイスは「請求書」ですので、購入後支払いがされないケースにおいては “ 支払いの督促 “ の意味合いでバイヤーに送信することも可能です。
この場合インボイスの発行は必須ではないのですが、
- バイヤーが商品を落札できたことに気づいていない
- 支払いを忘れている
これらの可能性も考えられますので、ある程度の時間が経っても支払いが完了しない場合はインボイスの発行・送信を検討してみてください。
④バイヤーからインボイス発行を求められた時
上記以外のケースでは、原則インボイスの発行は不要と考えてOK。
ただし、稀にバイヤー側から直接「インボイスを発行して欲しい」と連絡が来ることもあります。
このようなケースでは、断らずにできる限り早く対応するのがマストだと覚えておきましょう。
eBayでのインボイス発行方法
eBayでのインボイス発行方法は、一度手順を覚えてしまえば全く難しいものではありませんので安心して下さい。
以下に「基本のインボイス発行方法」を解説しますので、いざという時に焦らないようしっかりチェックして発行方法を覚えてしまいましょう。
- セラーハブ内にある「Orders」>「Awaiting Payment」を順にクリック
- インボイスを発行したい取引の列の「Action」をクリック
- 「Send invoice」をクリック
- インボイスの内容を確認して、再度「Send invoice」をクリック
- 複数商品が購入されている場合、購入商品一覧が表示される。同梱の場合は対象のアイテムにチェックを入れる
この手順で発行することが可能です。
eBayでのインボイス送信方法
より簡単なインボイスの発行・送信方法もありますので、同時に確認しておきましょう。
①注文履歴から送信
注文履歴からの送信は、上で紹介した手順です。
基本的な送り方・操作方法は上記の通りになります。
②eBayからのメールにあるリンクから送る
“ もっと簡単にインボイスを発行・送信する方法 “ として、eBayから自動送信されてくる注文受領メールのリンクから送信するという選択肢もあるのです。
セラーが出品した商品が売れた場合「商品が売れました」というメールが届きます。
そのメールの中に「Send invoice to buyer」というリンクがありますので、ここからランクリックでインボイス発行ページに飛ぶことができるんです。
とはいえ、メールが埋もれてしまって見つからない・削除してしまったかも…という場合には、やはり上で紹介した基本のインボイス発行方法を知っておく必要があります。
eBayでの同梱発送について
本記事の中でも何度か「同梱発送」についての記載が出てきましたが、eBay輸出を始めたばかりの方であれば、同梱発送ってどうすれば良いの?と疑問に思う方もいるでしょう。
eBay上で同じバイヤーから購入された商品を同梱することのメリットや注意点、発送方法などは以下の記事で詳しく解説しています。
eBay輸出をするなら、インボイスの情報は知っておく必要アリ!
今回の記事では、eBay輸出におけるインボイスの発行方法・送信方法をメインにご紹介してきました。
eBayは国内の通販サイトと違う点も多く、最初は戸惑うことも多いかもしれません。
とくにインボイスに関しては取引を重ねるうちに絶対に必要になる知識ですので、今のうちに前もってしっかりと身につけておくのが良いでしょう。
また、知識をしっかりと身につけて地道にセラーを運営していく上で、どうしても利益について回るのが「税金」や「経理」です。
eBayは海外初のショッピングサイトですが、実は、日本国内にはeBay輸出事業に詳しい税理士さんも多くいらっしゃいます。
- 自分で経理や確定申告をしようとしたら、全く理解できず困っている
- 確定申告のための勉強に時間を取られ、セラーの管理まで十分に行き届かない
これらを防ぐためにも早期に税理士さんに相談をし、自分自身は最大限eBay輸出事業に専念できるという環境を整えるのが良いでしょう。
タックスボイスでは、eBayに強い税理士さんを紹介しています。
ぜひご相談ください。